英語史 分冊1 合格レポート

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    資料紹介

    【課題】「1.英語はどのような系統の言語か。インド・ヨーロッパ語族及びゲルマン語派と関連させて述べよ。 2.大母音推移について述べよ。そしてさらに、発音と綴り字との関係に与えた影響について考えてみよ。」

    参考文献)「A History of the English Language」(通信教育部教材)、G.L.Brook著、石島幸太郎、中島邦男注釈、南雲堂、1973年3月15日

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    1. 英語はゲルマン語派に分類される。そして、ゲルマン語派は世界で最も広く分布するインド・ヨーロッパ語族に属する。インド・ヨーロッパ語族に属する諸言語は、インド・ヨーロッパ祖語に起源をもつ。インド・ヨーロッパ祖語は、想定上の言語であり、その起源についてははっきりしていない。ただ、この語族に共通する語彙(気候や動植物名など)から、南西ロシアのステップ地帯が原郷だと推測される。いずれにせよ、このインド・ヨーロッパ祖語が紀元前3000年から2000年頃拡散し、アジアとヨーロッパに及ぶ多くの言語に分岐していった。インド・ヨーロッパ語族は、その分布域から東のサテム語系と西のケントゥム語系に大別される。ケントゥムはラテン語で、サテムはアヴェスター語で共に「百」を意味する。サテム語系にはインド語派、イラン語派、アルメニア語派、アルバニア語派、バルト・スラブ語派が、ケントゥム語系にはギリシャ語派、イタリック語派、ケルト語派、ゲルマン語派などがある。

     英語の直接の祖語である共通ゲルマン語もまた推定の言語である。共通ゲルマン語は、約2000年前までに東と北、そして西の3つの地域に分かれて独自に発展した...

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