評価はよかったです。
教育という営みの基本的な理解とは何か。
「学校」の歴史はいつからだろうか。西洋教育史によると、学校の始まりはプラトンが紀元前387年、アカデメイアを設立したと言われている。日本では奈良・平安時代以降である。学校教育という形ではないが、山上憶良の「貧窮問答歌」などにも見られるように、親が子を思い、そのために何かをしてやりたいという気持ちは時代が違っていても変わることはなかったようで、資料の残っている以前から、親や大人たちが子どもや若者が1人前になっていく上で、何かの手助けや指導をしていたことは想像に難くない。庶民が学校で教育を受けられるようになったのはもっと後になってからである。庶民の子どもの...