学校行事、特に儀式的行事において教師が国歌斉唱時に起立を拒否することが近年、マスコミ等で取り上げられてきた。平成11年に国旗・国家法が成立してから特に議論が盛んになったようであり、さらにその問題をめぐって広島県の校長が自殺する事件まで発生したことがあった。このような議論の高まりから、学校行事において国旗・国歌を扱う諸問題及び解決策を模索していこうと思う。
まず、このような問題が起こるもっとも根本的な原因としては教師だけでなく、国民の大部分が国旗・国歌とは如何なるものかを理解していないことが挙げられる。
学校行事における国旗及び国歌の扱いについて
学校行事、特に儀式的行事において教師が国歌斉唱時に起立を拒否することが近年、マスコミ等で取り上げられてきた。平成11年に国旗・国家法が成立してから特に議論が盛んになったようであり、さらにその問題をめぐって広島県の校長が自殺する事件まで発生したことがあった。このような議論の高まりから、学校行事において国旗・国歌を扱う諸問題及び解決策を模索していこうと思う。
まず、このような問題が起こるもっとも根本的な原因としては教師だけでなく、国民の大部分が国旗・国歌とは如何なるものかを理解していないことが挙げられる。国旗・国歌はひとくくりに考えられがちであるが、その発生や目的は若干異なる部分があるので、それらの観点から意義を分けて述べる。
国旗の意義とは何かと考えると「自国の存在証明」にほかならない。「日の丸」は平安時代から存在しており、歴史的に多くの時代で登場してくるのである。例えば、戊辰戦争で旧幕府軍の旗印は日の丸が使われていたことは有名である。正式に国旗として認定されたのは明治時代で近代国家として国旗は必ず必要であった為、昔から使用されていた「日...