はじめに、障害児・者の心理的問題は、障害のあるなしに関わらず子供または大人として誰にでも共通する心理的問題と、障害があることよって生じる独自の心理的問題がある。
独自の心理的問題は、さらに、どのような障害児・者にも共通する心理的問題と、その障害に特有の心理的問題とがある。ここでは、独自の心理的問題のうち、どのような障害児・者にも共通する心理的問題について述べていく。
1.欲求不満
障害というのは、その人全体のうち一部分でしかない。障害をもっている以前に、子どもには子どもとしての、大人には大人としての一般的な心理がある。人が誰しも持っている心理的要求を心理学では基本的要求と呼ぶ。
基本的要求には、生理的要求と人格的要求があるとされている。
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「心身障害児・者に共通する心理的問題は何か述べよ。」
はじめに、障害児・者の心理的問題は、障害のあるなしに関わらず子供または大人として誰にでも共通する心理的問題と、障害があることよって生じる独自の心理的問題がある。
独自の心理的問題は、さらに、どのような障害児・者にも共通する心理的問題と、その障害に特有の心理的問題とがある。ここでは、独自の心理的問題のうち、どのような障害児・者にも共通する心理的問題について述べていく。
1.欲求不満
障害というのは、その人全体のうち一部分でしかない。障害をもっている以前に、子どもには子どもとしての、大人には大人としての一般的な心理がある。人が誰しも持っている心理的要求を心理学では基本的要求と呼ぶ。
基本的要求には、生理的要求と人格的要求があるとされている。
生理的要求とは、飢えや渇き、睡眠や休息、活動などの生理的な要求のことである。人格的要求とは、社会的承認、支配と優越、安定感を求める要求や新しい経験、独立への要求などである。
これらの基本的要求は、個人差はあるが、誰もが持っている。ただし、そのすべてが満たされるわけではない。...