小学校において教育相談をおこなう場合、どのような点に注意しなければならないか。いじめ・不登校のいずれかをとりあげて説明してください。
教育相談とは、1人ひとりの児童・生徒の教育上の諸問題について、本人またはその親、教師などに、その望ましいあり方について助言指導することであり、個人のもつ悩みや困難の解決を援助することによって、その生活によく適応させ、人格の成長への援助をはかるものである。
教育相談は、「開発的教育相談」、「治療的教育相談」、「予防的教育相談」の3つに分けられる。1つ目の「開発的教育相談」の中心は、進路指導である。進路は、生活への適応や人格の成長に大きく関わる問題であり、教育相談として非常に重要な活動である。よって、教師は、良い高校や大学にと指導するのではなく、子ども自身が自らの適性を把握し、将来を見通し、自ら進路を選択できるように援助することが重要である。また、勉強の送れている子どもに対して個別指導を行ったり、勉強方法のコツを教えたりする学業相談も、開発的教育相談に含まれる。これは教師の普段行っている教育活動であるが、それも子ども一人ひとりの成長を助ける重要な活動で...