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(参考図書:三浦 孝, 弘山 貞夫, 中嶋 洋一, 『だから英語は教育なんだ―心を育てる英語授業のアプローチ』, 研究社, 2002)
「心を育てる授業とは」
はじめに
いま、世間では子ども達のコミュニケーション力低下が叫ばれてやまない。人間関係を構築することが苦手になってきている、というものだ。その要因としては、携帯電話の普及が最たるものとしてあげられている。また、コミュニケーション力低下だけではなく、子ども達が先生の話を聞かない、といった問題も相変わらず多く見受けられる。
では、それらの現状を変えるために、生徒が1日のほとんどを過ごす学校は何をすべきなのか。答えは、「授業で心を育てる」ということだ。「授業で心を育てる」ことにより、子ども達は素直になり、そして授業を聞くどころか自ら積極的に参加するようにまでなり、コミュニケーション能力もグンと成長させることができる。
では、その「心を育てる授業」とはいったい何なのか。具体的にどのように行えばよいのか。そういった授業を行ったことによって、実際に子ども達がどう変わったのか。
このレポートでは、課題図書『だから英語は教育なんだ―心を育てる英語授業のアプローチ』で登場したエピソードやメソッドなどをもとに、自分の体験談等も交えながら「心を育てる授業」について述べていきたい...