社会科・公民科教育法Ⅰ

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    資料紹介

    以下の2問について、それぞれ解答しなさい。
    ① 平成10年告示『中学校学習指導要領社会科編』における公民科の「能力目標」といわれるものはどれかを指摘し、その趣旨について自分の言葉で説明しなさい。
    ② 現行の文部科学省検定済中学校教科書(出版社は問わない)から数時間分の授業に相当する①に沿った内容(①に記述されたもののすべてを含む必要はない)の授業例を時分で企画し、その授業の企画内容と方法について詳述しなさい。

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    1.平成10年告知『中学校学習指導要領社会編』に示された公民分野の目標は4項目から成り立っている。第1の項目では、人権尊重と権利と義務について触れ、第2の項目では、個人と社会の関わりを理解し、自ら考えようとする態度の育成を目指している。第3の項目では、世界平和の実現と国際協調について触れ、第4の項目では、「能力目標」について次のように触れられている。
    「現代の社会的事象に対する関心を高め、様々な資料を適切に収集、選択して多面的・多角的に考察し、事実を的確にとらえ、公正に判断するとともに適切に表現する能力と態度を育てる。」
     これは社会的事象を学習し、さらに問題意識を持ってそれを考え、必要な資質や能力、態度を育むことを目標としている。「現代の社会的事象に対する関心」は、課題学習などの意図的な学習計画とその実践により高められていくとされている。関心なくして事象の深耕は図れない。まずは身近なものをテーマとして扱い、「なぜ?」という興味・関心を引き出すことが大切である。「様々な資料を適切に収集・選択」とは、「調べ学習」における図書館メディアの活用や情報を取捨選択する能力を育むことである。「多面...

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