人間の赤ちゃんは、特定の対象に接近・接触を求める傾向がある。20世紀中頃まで、こういった傾向は、「依存」と呼ばれ、否定的な意味で捉えられていた。なぜなら、こういった状態を早く脱却することによって自立へとつながると考えられていたからである。しかし、60年代、ボウルビーにより、こういった傾向は、肯定的な意味で捉えられ、「愛着」と呼ばれるようになった。ボウルビーは、この「愛着」を機軸とすることによって自立へとつながると説いた。
人間の赤ちゃんは、特定の対象に接近・接触を求める傾向がある。20世紀中頃まで、こういった傾向は、「依存」と呼ばれ、否定的な意味で捉えられていた。なぜなら、こういった状態を早く脱却することによって自立へとつながると考えられていたからである。しかし、60年代、ボウルビーにより、こういった傾向は、肯定的な意味で捉えられ、「愛着」と呼ばれるようになった。ボウルビーは、この「愛着」を機軸とすることによって自立へとつながると説いた。
では、「自立」とはどんな意味があるのだろうか?辞書上の定義によると、「他人からの援助を必要としないこと」とあるが、これでは、孤立との違いがあいまいであるという点において不十...