わが国の保育制度の現状と課題について、待機児童の状況、保育士の人材不足の現状、認定こども園、保育所との相違点について記述。
わが国の保育制度の現状と課題について述べなさい。
近年の少子高齢化社会において、子どもの数は減少している。ところ
が反面、保育所に預けて働こうとする保護者が増加し
ている。結果、都市部においては、保育所の受け入れがパンクし、待機
児童の増加が問題となっている。こうした保育制度のヒズミや問題点
について、分析し、できれば対応案など検討したい。そういう経緯で、
時節柄この設題をテーマとして採用することとする。
1.保育所の概要
保育所における保育では、養護と教育が一体となって展開される。ここでいう「養護」とは、子どもの生命の保持及び情緒の安定を図るために保育士等が行う援助や関わりであり、「教育」とは、子どもが健やかに成長し、その活動がより豊かに展開されるための発達の援助である。
2.保育所に預ける要件
児童福祉法には、厚生労働省が管轄する「児童福祉施設」として、
保育所(認可保育所)を次の通り規定している。
・何らかの理由によって十分な保育が受けられない0歳から小学校入学
前までの乳幼児を対象として保育を行う(第24条)。
3.保育の内容および機能...