カウンセリングによる非行・暴力行為へのアプローチ

閲覧数2,792
ダウンロード数9
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    人はより優れた存在でありたいという気持ちを誰でももつが、それがすべてのことにおいてかなえられるわけではない。そうした場合に「劣等感」が生じるが、劣等感が強くなりすぎると「劣等コンプレックス」という屈折した感情をもつことになる。劣等コンプレックスは、その人の行動を制限し、時には周囲に対しても害を与えるなどの問題を引き起こす。
     劣等コンプレックスをもった場合、ある少年は自分について全体的に自信を失ってしまい、極端に引っ込み思案になったり、他者に依存的になってしまう。一方で,劣等コンプレックスを覆い隠すために、非行などの方法を用いる少年もいる。非行を行なう少年の中には、「自分はみんなのようにまともな方法で立派な大人にはなれない」という強い不安をもっている者も少なくない。
    精神的な危機には3つの種類がある。第1には「基本的危機」である。これは、生得的な問題や児童期までの不利な環境によって形成された人格の基礎となる問題などである。発達障害や虐待の被害経験などが基本的危機の代表的なものである。第2には「発達的危機」である。これは、生涯発達のある段階において、多くの人が共通して経験する危機である。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    「カウンセリングによる非行・暴力行為へのアプローチ」
    1 はじめに
     現在の日本社会では、少年犯罪の増加と度重なる少年の凶悪犯罪が取り立たされている。少年犯罪の予備軍的な要素を持っているのが、非行・暴力行為である。スクールカウンセリングは内向的な問題,非社会的な問題を専門としているが、非行・暴力行為を起こす少年たちも内向的な問題を精神に抱えていることが多い。カウンセリングによって、非行・暴力行為にどのようにアプローチしていけばよいのかということに興味を持ったので、調べることにした。
    2 非行・暴力行為とは
    法律用語としての非行は、以下のような行為を指す。
     非行:14歳以上の少年による法律に違反する行為。
     触法:14歳未満の少年による法律に違反する行為。
     虞犯:未成年の少年による将来犯罪につながるおそれの高い行為。具体的には、正当な理由がないのに家庭によりつかない、夜間徘徊、犯罪性の高い人物や場所と関わるなど。
     暴力行為は、かつては「校内暴力」とよばれていたものである。文部科学省の統計で暴力行為は,「生徒間暴力」「対教師暴力」「対人暴力(生徒間暴力と対教師暴力を除く)」「器物損壊...

    コメント2件

    57030332ok 購入
    よく出来ていました
    2006/11/13 16:40 (18年前)

    yuupyon 購入
    とても参考になりました。ありがとうございました。
    2006/11/13 19:57 (18年前)

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。