小児栄養学

閲覧数2,733
ダウンロード数3
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員770円 | 非会員924円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     母乳と牛乳を比較して、その両者の得失について述べ、さらに乳児用の人工栄養(粉ミルク)をどのように母乳に近づけようと努力してきたかに関して考察してください。
     母乳と牛乳を比較して、それぞれに含まれるカゼインと乳清タンパクの比率が違う。乳清タンパク中の成分についても両者は異なり、大きな違いは母乳にはβ-ラクトグロブリンが含まれていないこと、ラクトフェリンの含量が多いことである。  免疫グロブリンとは抗体の物質名で、要するに抗体のことです。この種類は、牛乳と母乳とで異なるが、人が経口摂取したときの機能としては同等と考えてよい。人の赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいるときに、お母さんから胎盤を通してIgGをもらう。そして、出生後は分泌型抗体であるIgAを受け取るのである。一方、牛は胎盤構造が複雑であり、胎盤を通しての抗体移行はなく、そのため、出生後に乳からIgGを受け取る仕組みになっているのである。
     では母乳の得失とは何かを考えると、母乳中には以前に述べたように、免疫グロブリン(分泌型IgA)、細胞成分、ラクトフェリン、リゾチームなどが含まれているので乳児の感染予防に役立つのである。また、...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。