近代以降の社会変化に伴う子育ての変化について論じなさい。
近代以降の社会変化に伴う子育ての変化について、明治から第二次世界大戦のころまでの家族の大きな特徴は、国全体が家制度のもとに統率されていたというところにある。家長は強い権限を持ち、国の末端の役人としての統治するという役割も持っていた。そして、家族は親子・異世代間関係を中心としたものであった。
家を重んじるのは、江戸時代にもお殿様が、側室を何人も持ち世継ぎを誕生させた歴史からみて、そういった風潮が引き継がれていたとも考えられる。
しかし、時代劇で出てくるように、家を重んじるあまり離婚された女性達もたくさんいた。明治時代に近代法体系を整備する過程で、庶民にも男系重視の家族制度(家制度)が採り入れられた。旧民法下の家制度では、男系の子孫を存続させることを目的とし、母親よりも長男の地位が高かった。これは、武家や公家に限られた江戸時代以前の家制度を、全国民に拡大したものであったのである。
明治時代に近代法体系を整備する過程で、庶民にも男系重視の家族制度(家制度)が採り入れられた。旧民法下の家制度では、男系の子孫を存続させることを目的...