設問:「漢文」とはどのような文体か、その定義を述べよ。
テキスト:漢文法基礎:本当にわかる漢文入門(講談社学術文庫 2018)、講談社
「漢文」とはどのような文体か、その定義を述べよ。
「漢文」の定義について、全く調査をせず、私の脳内にあるイメージだけで話をすると、次のような定義となる。1、中国語で書かれた文章である。2、しかし、そのままだと「漢文」ではなくただの「中国語」なので、日本人が読みやすいように書き下された文章である。・・・以上。うむ、全くもって不十分である。では、中国人が書いた中国語を基にしないと、漢文となりえないのか。いつの時代の中国語を書き下したものでも、漢文となりえるのか。書き下しのルールに決まりはないのか。等々、定義が曖昧な部分が多々あるように思える。
ということで、「漢文」について調査をして、独自に「漢文」を定義していく。その第一歩として、まず辞書で「漢文」がどのように説明されているかを調べた。
かん‐ぶん【漢文】
1 中国古来の文語体の文章を日本でいう称。
2 日本人が1に倣って書いた文章。
3 中国の漢の時代の文章
(大辞泉より引用)
なるほど、2で記述があるように、日本人が中国語を倣って書いたものも「漢文」となり得るようである。また、文語体の文章であると定義されており、口語の場合は漢文となり...