?コールバーグの道徳性発達理論とは、3水準6段階に分けられる。まず、3水準について述べていく。
3水準として、前慣習的水準、慣習的水準、脱慣習的水準(自律的原理的水準)がある。
まず前慣習的水準では、子どもは行為に対して「罰・報酬」という点で解釈し、その行為を善い悪いで分ける。この水準は次の2つの段階に分けられる。
第1段階:罰と服従への志向・・・物理的な結果によって行為の善悪を判断し、結果のもつ人間的な意味や価値を無視する。正しさの基準は自分の外にあって、他律的である。罰を避け、力のある者にたいして無条件に服従することがそれ自体価値のあることとされる。この段階では、親や先生の言ったとおりにすることが重視されている。
第2段階:道具主義的な相対主義・・・正しい行為とは、自分の必要や場合によっては他人の必要を満足させるための手段である。人間関係は取り引きのようにみられている。公平、相互性、平等な分配という要素がそこに含まれてはいるが、それらは常に物理的、実用的に解釈される。正しさの基準は自分の外にあって、他律的である。
①コールバーグの道徳性発達理論とは、3水準6段階に分けられる。まず、3水準について述べていく。
3水準として、前慣習的水準、慣習的水準、脱慣習的水準(自律的原理的水準)がある。
まず前慣習的水準では、子どもは行為に対して「罰・報酬」という点で解釈し、その行為を善い悪いで分ける。この水準は次の2つの段階に分けられる。
第1段階:罰と服従への志向・・・物理的な結果によって行為の善悪を判断し、結果のもつ人間的な意味や価値を無視する。正しさの基準は自分の外にあって、他律的である。罰を避け、力のある者にたいして無条件に服従することがそれ自体価値のあることとされる。この段階では、親や先生の言ったとおりにすることが重視されている。
第2段階:道具主義的な相対主義・・・正しい行為とは、自分の必要や場合によっては他人の必要を満足させるための手段である。人間関係は取り引きのようにみられている。公平、相互性、平等な分配という要素がそこに含まれてはいるが、それらは常に物理的、実用的に解釈される。正しさの基準は自分の外にあって、他律的である。
次に慣習的水準では、家族、集団、国家によって個人にかけられる期待...