精神保健学の4単位目の合格レポートです。わが国における精神障害者の処遇に関する歴史的経緯を踏まえた上で、精神保健福祉士としての役割についてまとめられておりレポート作成の参考になると思います。
精神保健学4単位目
(課題)
わが国における精神障がい者の処遇に関する歴史的経緯を踏まえた上で、精神保健福祉士として何をすべきか、あなたの熟慮した考えを述べなさい。
(解答)
わが国における精神障害者の処遇及び精神科ソーシャルワーカー活動の歴史的経緯についてまとめ、精神保健福祉士の役割について述べる。
1.精神障害者の処遇に関する歴史的経緯
精神障害者の法律については、1900年に制定された精神病者監護法が始まりであるが、精神障害者を私宅監置による取り締まりを強化するという社会防衛色の濃いものであった。
この私宅監置の実態について1910年から1916年の6年間にわたり、東京帝国大学医科大学の医学博士の呉秀三と医学士の樫田五郎らが調査を行い、精神病者に対する劣悪な処遇の実態が明らかになると公立精神科病院建設の世論が高まった。
この調査結果から1919年に精神病院法が制定されると精神障害者の対策として監護から医療へと前進し、公立精神科病院の設置が規定された。
ただし、第一次世界大戦、太平洋戦争という時代においては、公立精神科病院の設置が進まず、精神病院での精神障害者の医療、保護がないこと...