日大通信 東洋史概説/東洋史概論MA メディア前期 最終試験レポート 2019年~2022年度課題
当レポートは2020年に合格したものです。
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清末から現在までの中国の国際社会における地位の変動を2000字~3000字で概述しなさい。
清末の海外列強による中国半植民地化は、1840年のアヘン戦争に始まる。近代化イギリス軍に敗れた清は、賠償金支払、香港割譲、広州や上海など貿易港の開港、関税自主権の放棄といった不平等な南京条約を締結した。これに便乗したアメリカ・フランスも清と交渉し、それぞれ望厦条約・黄埔条約を締結した。さらに清はイギリス=フランス連合軍とのアロー戦争に敗北し、天津・北京条約を締結した。一方、ロシアは東シベリア植民地政策を行っていたが、1858年にはアイグン条約を結び、黒竜江以北を割譲、その後ウスリー江以東の沿岸州を割譲させた。ロシアに対抗するイギリスは、1867年に中国の朝貢国・属領であるマレー半島を、1886年にはビルマを植民地とした。
この間に、ドイツ、ポルトガル、オランダ、スペイン等も清と不平等条約を結び、それまで夷狄としていた欧米諸外国を対等国と認めることとなり、中華思想は崩れ始める。
清朝は、内乱と列強侵略によって揺らいだ統治を再編・強化するために中体西用の洋務運動を行ったが、ベトナム権益を争っ...