合格レポート 日本大学 通信教育部 日本経済史分冊2 2019~2022年度

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    資料紹介

    資産市場や商品先物市場などにおいて、投資的取引によって価格が急騰しそのあと暴落することを「バブルの発生・崩壊」と呼ぶ。
     バブルはどのような状況の下で発生したか。また、バブルの崩壊がその後の日本経済にどのような影響を与えたかについて①1910年代後半~20年代のいわゆる「大正バブル」と、②1980年代後半~90年代のいわゆる「平成バブル」のそれぞれについて述べなさい。
     評価C
     講評
     どのような影響を与えたのか、が課題。それゆえこの問と具体的事実で対応するのが答え。同じく、バブルの崩壊がそのための日本経済にどのような影響を与えたのか、が課題となる。それゆえ、この問いに具体的事実で対応する、のが答え。

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    1
    バブルはどのような状況の下で発生したか、
    また、バブルの崩壊がその後の日本経済にど
    のような影響を与えたかについて、①1910年代
    後半~20年代のいわゆる「大正バブル」と、
    ②1980年代後半~90年代のいわゆる「平成バブ
    ル」のそれぞれについて論ずる。
    大正バブル発生の原因となったのは、第一
    次世界大戦・シベリア出兵・第一次世界大戦
    後恐慌・関東大震災・昭和金融恐慌である。
    バブル発生のためには、一度経済が好景気
    となりその後不景気にならなければならない。
    好景気の原因は、第一次世界大戦による貿易
    額の大幅な黒字と賠償金の獲得であり、その
    前後における日本の輸出額は約3.5倍に増加し、
    経常収支は1915年から19年までの5年間で30億
    円余りとなった。アジア各国やアメリカへの
    輸出により巨額の利益を得た日本は、中国へ
    の資本輸出や連合国の戦時公債引き受けなど
    の対外政策が盛んに行われ、日本は純債権国
    とまで呼ばれるようになった。
    2
    大戦後の政治は、金本位制再建派とそうで
    ない者たちの二極となったことが重要な争点
    である。金本位...

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