佛教大学 教育原論S0101 A評価いただきました。
参考にしていただければと思います。
ペスタロッチーの教育学について考察せよ。
ペスタロッチーはスイスの教育家である。父親を早くに亡くし、母と家政婦によって育てられた。祖父は牧師で、貧しい人々の救済のために働いていた。その祖父を見て、同じく牧師となり、救済事業にあたることを生涯の使命とした。大学卒業後は、教育活動を開始し、教育実践者として各地で評価された。
ペスタロッチーは次のように述べている。
教育では、子どもに伝えられなければならないものだけを考えるべきではなく、かれらがすでに何を持っているかを、まず考えるべきなのです。——人間は生得的能力を生命の偉大な創造者から賦与され、それを使用する責任をその創造者に負っている−−
ペスタロッチーもルソーと同じように、子どもには将来発展する素質が備わっていると考え、この素質が子どもの内から発展するように援助するのが教育と考えている。即ち、真の認識、美の感情、善の力は全て子供が産まれながらに持っているものであり、教育者は子どもの内の、「真」・「美」・「善」が実現するよう援助しなければならない。そして、それを自然に即した形で伸ばしていくことが重要である。これは、ロックの唱えたダブラ・...