〈課題〉
公民的な資質の基礎
科目コード08803「社会科指導法」第1分冊
1.公民的資質
公民的資質とは「国際社会に生きる民主的・平和的な国家・社会の形成者、すなわち市民・国民として行動する上で必要とされる資質」を意味している。ここでいう資質は2つの力が表現されていると考えられる。一つは姿勢。社会的事象を自分と密接して考えることができ、社会の一員としてより良い社会を形成していこうという心構え及び高い意識である。「市民・国民として行動する」とあるように、考えの段階では行動という意味を成すことはない。民主的で平和な国家・社会を創り上げるために自分には何ができるのかを理解し、行動へと移すことができる姿勢こそが一つの資質であると私は考える。また、二つ目はそれらを実現可能とする知識力や考察力である。高い志だけでは実際に行動へと移すことはできない。「民主的・平和的な国家とはどのようなものであるのか」といった根本的な理解を兼ね備えた上で、自分と社会を照らし合わせる必要がある。日本の歴史では、平和とは言い難い争いが多く起きている。これらを学び平和について深く理解する必要がある。また、近代文化や政治的教養から現在の国の在り方や...