2017年度にA判定をいただきました。レポート作成の資料としてお使いください。そのまま写しての提出はご遠慮ください。
設題1:『ベイオウルフ』、チョーサー、スペンサー、ダン、スウィフト、ブレイク、テニスン、ワイルド、フォスター、モームについて述べなさい。
『ベイオウルフ』
叙事詩とは、主人公の偉業を格調高い言葉でつづった朗唱物語で、長い間語り継がれてから文字に書き留められるものである。イギリス最古の叙事詩『ベイオウルフ』はゲルマン民族の異教精神とキリスト教精神との融合した英雄詩である。現在ロンドンの大英図書館に保管されているコットン古文書の中に1部残っている写本は10世紀のものと推定されるが、この詩はすでに8世紀には完成していたと考えられる。舞台はデンマークの首都コペンハーゲン。国王の甥ベイオウルフが怪物グレンデルを倒した後に王になるが、火を吐く竜を退治した際に自らも悲愴な死を遂げる。そして、長い一生を国民のために捧げて死んだ老王の遺体を火葬にするところで結ばれている。この叙事詩は「おお、われらは、そのむかし、槍で名高いデネの王たちの、輝かしいおこないと、いかに、これら王君が武勇のわざをなしとげたかを、伝え聞いてきた。」と始まる序歌のあとに、43の詩歌があり、合計44の歌で語られる。
チョーサー(13...