2017年度A判定のリポートです。リポート作成の参考にご活用ください。
テキストの第1章「古英語・中英語の文学」、第3章「演劇が起こる」、第4章「シェイクスピア」、第6章「王政回復期」をまとめなさい。
第1章「古英語・中英語の文学」
英国における文学は、アングロ・サクソン系諸族が社会を安定させ、彼らの言語を定着させることで初めて実現された。その言語が古英語であり、その時代の最も文学らしい文学と言えば英雄叙事詩であった。民族のアイデンティティが彼らの生み出した1人の英雄の輝かしい事蹟に託され、語り継がれるのは世界の多くの民族に共通することであるが、その英雄伝説が散文ではなく、詩で語られたのは英雄を讃える高揚とした気分が高揚とした言語を要求し、詩的表現となっていったと考えられる。古英語の代表的な英雄叙事詩がBeowulfである。この物語は、暗く重いアングロ・サクソン語の響きが頭韻によって強められ、各行は強音節を適宜繰り返すことで古英詩特有のリズムを形作っている。
1066年、英国はノルマン人に征服されるという歴史的な展開点を迎え、これにより言語にも変化が生じた。古英語に変わって中英語、つまりノルマン系フランス語が用いられるようになった。これ以降ノルマン系フ...