教育心理学
【1単位目】 ピアジェの発達論にもとづいて、子どもの思考の発達について述べなさい。
【2単位目】 コールバーグの道徳性の発達理論に基づいて、子どもの道徳性の発達について述べなさい。
参考文献:「【改訂】教育心理学の最先端~自尊感情の育成と学校生活の充実~」 編著者 荒木紀幸 あいり出版 2007年3月28日
教育心理学
【1単位目】 ピアジェの発達論にもとづいて、子どもの思考の発達について述べなさい。
まず、シェマとは、人が世界を認識する際に使用する認知の枠組みのことである。また、同
化と調節の均衡化の過程によって、シェマの構造は変化していく。この過程を、「知的機能の
発達」としている。「同化」とは、新しい情報がすでに持っている自分のシェマと適合した場合
に、シェマを強化する形で情報を取り入れることであり、「調整」とは、新しく直面した情報に対
し、自分があわせる形で自分のシェマを変化させることをさす。
以上の事を、子どもが認識する「ドア」を具体例として挙げ、例える。「ドア」というシェマを持
つ子どもは、「ドアなので、開けることができる。」と認識することができるが、「ドア」というシェ
マを持たない子どもは、動くと思わず、遠回りをする。また、「同化」は、「ドアは押すか引けば
開く。」というシェマを持つ子どもが、同様にしてドアを開くことで、ドアの開け方を確信していく
ことである。それに対し、「調整」は、「ドアは押すか引くかしたら開く。」というシェマを持つ子ど
もが、引き戸を前にした際、「ド...