創価大学日本経済史1

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    資料紹介

    「近世における農業の発達の変遷について」2000字で論じています。

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    【日本経済史 第1課題】

    近世における農業の発達の変遷をまとめなさい。
     戦国末期から近世前期にかけて、河川下流域の氾濫原、沖積平野の開発が急速に進んだ。頑強・長大な堤の築造や川筋の付替によって河川の乱流が抑えられ、河道が固定された。水量豊かな河川本流に堰が設けられ、距離の長い用水路が開削され、田畑の灌漑水系が整っていった。戦国大名や幕藩領主は、高い技術を持ち、大勢の人員を動員し、膨大な資金・資材の調達を背景に、これらを成し遂げていった。具体的な類型としては、幕藩領主が天領で行った代官見立新田、諸大名の藩営新田、もともと戦国大名の家臣団を構成していた在地土豪が開発する新田などがあった。

     こうした大規模な新田開発をきっかけとして、近世社会の仕組みが農業の進展を促した。在地領主制から兵農分離制へと移行し、年貢の徴収・納入などはすべて村が自律的に行う村請制が発達した。身分制度としての商工農分離も行われた。さらに、検地と年貢が固定化されたことによって、百姓は生産高を増やせば増やすほど取り分が増えるので、生産意欲の向上につながった。そして、近世中期になると、新田開発は落ち着きを見せ、生産高...

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