戦後から今日にいたるまでの、中・高等学校教育過程における「特別活動」の歴史的変遷(第1~3章)についてまとめなさい。
戦後から今日にいたるまでの、中・高等学校教育過程における「特別活動」の歴史的変遷(第1~3章)についてまとめなさい。
特別活動の内容は時代とともに変化していて、その時代に対応できる人間の育成に重点が置かれている。戦前それらは明確に文書化されておらず、学校の授業以外の活動は教育活動に入っていなかったが、国家主義的要素の強い学校行事は多く、その原型は現在も留めている。
戦後の教育改革で教育勅語や修身、軍事訓練などは廃止され、1947(昭和22)年には教育基本法が制定された。その年に従来の指導要目にかわって学習指導要領が試案として文書化された。特別活動は他の教科と違って授業の内容を自由に研究できる教科課程であるとされて、社会性を要求されはじめる小学校4年生以上は必修科目になった。戦後の民主主義教育のガイドライン的な役割を果たし、生徒たちの自主性と経験を重視した活動をおこなった。
1951(昭和26)年には学習指導要領第1次改訂があり、校内では児童会や児童委員会、学級内では学級会や学級委員会、その他クラブ活動もはじまった。また、それまで教科過程と呼んでいたものを教育課程と改めた。
1956(...