2017年11月、レポートはA判定をいただき、試験は100点で合格済です。
レポートを書く際、また試験対策の際に参考にして下さい。
幼児の保育相談をする際に必要なことについて論絶せよ。
高度成長期により人々の生活は便利で豊かにはなったが、時間に追われ、悩みや問題を抱え、生活環境や社会の変化とともに失われたものは大きい。複雑化した生活の中で上手く歯車が合わずに悩む子どもや保護者にとっては、専門家よりもまず一番身近な保育者が解決の糸口を見出すための重要な相談者である。そのことは、保育者が今まで以上に心理学的な知識および能力を身につけ、保育カウンセリングを行う必要があることを意味している。
保育カウンセリングとは子育てに関する心理的援助をおこなうカウンセリングのことである。つまり、出生から小学校入学までの乳幼児について発達、情緒、適応の問題があるとき、その解決のために治療教育的面接や技法を用いて子どもの発達課題の達成を心理学的に援助し、保護者の行動と態度の変容を図ることである。
現代の小学校や中学校にみられる学級崩壊、不登校やいじめ等の学校の荒れやキレる子どもの現象も幼児期の養育の延長上にあると考えられており、それらは保護者の考え方、しつけ方、養育態度、人生観、価値観に原因があるとされている。石井美穂は家庭教育が子どもの...