慶応法学部(通信)合格レポート 『日本法制史』

閲覧数3,955
ダウンロード数7
履歴確認

    • ページ数 : 6ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    このレポートでは十七条憲法の制定背景とその意義について考察しています。

    ※このレポートは以下のレポートに収録されているものと同じ内容です。
    慶応義塾大学法学部(通信)合格レポート集
    http://www.happycampus.co.jp/docs/938478183489@hc15/122970/

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    ■日本法制史Ⅰ
    はじめに
     本稿では、十七条憲法について、その制定背景と特色を説明する。

     まず第一章では制定背景について史実に照らし合わせながら概説する。そして倭国の対新羅政策によって生じた朝廷内の動揺、および、第一次遣隋使によって痛感した国内体制の後進性を制定背景における重要なポイントとして指摘したい。

     また第二章では十七条憲法の特色を述べる。それに際して私は十七条のうち第三条を素材とし、その結果、君権の絶対性や君命臣従の統一性に基づく君臣関係の秩序づけを十七条憲法の特色のひとつとして示唆するつもりである。
    第一章 十七条憲法制定の背景
     十七条憲法の制定の背景には、当時の東アジア情勢に焦点をあてる必要がある。そのためにこの章では倭国・新羅・隋帝国の三国を中心として、当時の政治的外交的情勢を概観していきたい。
    1.倭国と新羅の関係
     西暦6世紀の朝鮮半島には、倭国と強いつながりを持つとされる任那をはじめ、新羅、百済、そして高句麗といった国々が割拠しており、倭国はそういった国々に対して多様な外交関係を有していた。しかし西暦562年に、新羅が任那を滅ぼしたことにより朝鮮半島を中心...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。