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「美しい」と「きれいだ」について、意味の類似点と相違点を述べなさい。
用法、国語辞典からの考察
まずは「美しい」と「きれいだ」の用法について述べたい。「美しい」と「きれいだ」という一見似通っている言葉の用法を考えるにあたり、まずは辞典を参照し、またそこに記載されている用法を下記に記す。(『日本国語大辞典』 抜粋)
「美しい」という語は形容詞である。また日本国語大辞典から引用した用法は以下のとおりである。
(1)(古くは、妻、子、孫、老母などの肉親に対するいつくしみをこめた愛情についていったが、次第に意味が広がって、一般に慈愛の心についていう)かわいい。いとしい。愛らしい。
(2)(幼少期の者、小さい物などに対して、やや観賞的にいうことが多い)様子が、いかにもかわいらしい。愛らしく美しい。可憐である。
(3)(美一般をあらわし、自然物などにもいう。室町期の「いつくし」に近い)美麗である。きれいだ。みごとである。立派だ。
(4)(不足や欠点、残余や汚れ、心残りなどのないのにいう)ちゃんとしている。きちんとしている。
①.ちゃんとしていて申し分ない。きちんと整っていて結構だ...