本リポートは、佛教大学通信課程の宗教学および人権(同和)教育の第1設題のセットになります。各科目をご希望の方は、単品をご購入下さい。
なお、どちらも丸々コピペすることは禁じられており、また近年はそういうことを発見するソフトも開発されておりますので、あくまで参考にしていただければ幸いかと存じます。
まずは、【宗教学】
宗教の起源説の諸相を述べよ。
宗教は如何にして発生したのか。これについては、ギリシャ・ローマの昔から今日に到るまで数多くの学説が提起されてきたが、宗教の起源を論証するには至らなかった。その理由は、事実として実証するための資料を入手できなかったからである。とはいえ、今日までの長年の宗教の起源についての努力は全くの無駄であったということではなく、現存の未開社会や民間信仰の研究によって、少なくとも宗教の祖型またはその原初形態を求めることができるようになった。また、その祖型は唯一ではなく、いくつかの形態があって、それが絡み合った形態もあることが明らかになった。本リポートでは、それらいくつかの起源説について述べたい。
まず、英国の人類学者であるタイラーが唱えたアニミズム説について述べる。タイラーによると、原始人の霊魂観念は目覚めた状態と眠った状態の間のあいまいな生活経験から生まれた。例えば彼らが遠国に旅した夢を見ると、実際にそこに行ったと思うが、目覚めれば夢を見る前と同じ場所にいるから、肉体とは別に肉体を離れて自由に行動する第二の自己があると考えなくてはならない(これ...