上記の通りのレポートです
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の病態生理について
全身性疾患としてのCOPD
COPDは有毒な粒子やガスの吸入によって生じた肺の炎症反応に基づく進行性の気流制限を呈する疾患であり、原因の約90%は喫煙である。
COPDは肺胞-末梢起動-中枢起動に及ぶ、すべての病変を包括する概念である。同一の疾患ではあるが、表現型の異なる病態として、大きく2つに分けられる。主として肺胞系の破壊が進行し、気腫優位型となるもの、主として中枢気道病変が進行し気道病変優位型となるもの、がそれである。
定義
JRSの『COPDガイドライイン改訂版2版』より
「COPDとは有毒な粒子やガスの吸引によって生じた肺の炎症反応基づく進行性の気
流制限を呈する疾患である。この気流制限にはさまざまな程度の可逆性を認め、発
症と経過が緩除であり、労作性呼吸困難を生じる」
気道炎症には有毒な粒子やガスが関与しCD8+Tリンパ球、好中球、マクロファージを中心とする炎症像を示す病態である。COPDと気管支喘息は併発することもあるが、気管支喘息は、感作抗原が関与し、好酸球、CD4+Tリンパ球を中心とする炎症像を示す病態であり...