H26年度の基礎化学実験 Ⅰ族陽イオンについての実験レポートです。結果は人それぞれですので、実験手順、考察、設問などを参考にしてください。実験手順に関しては、大学院生のサポートもあり、完成度の高い出来となっております。
【原理】
陽イオンを定性分析による実験で判別する。
定性分析とは、試料が溶けている水溶液中に、特定の陽イオンが存在するかしないかを確認する実験である。
試料が固体の場合、適切な方法で溶解し、水溶液としてから分析する。
Ag,Pb,Hg,Cu,Cd,Bi,As,Sb,Sn,Al,Fe,Cr,Ni,Co,Mn,Zn,Ca,Sr,Ba,Mg,Na,K,NH4 +
上記の陽イオンは、定性分析の体系にしたがって系統別に処理していき、検出することが可能である。
この実験では、硫化水素を使用する。最初に適当な沈殿剤との反応によって沈殿する陽イオンをⅠ族から順番に取り除いて6つの族に分類し、次に各族に含まれる陽イオンを系統別に検出し確認するといった手順である。
難溶性の化合物の飽和溶液については、その化合物を構成しているイオンの濃度相乗積は、一定の温度においてでは一定であるという関係があり、その積を溶解度積(Ksp)という。溶解度積は温度によって異なり、化合物に固有の定数である。
【目的】
Ag + 、Pb 2+ は難溶性の塩化物をつくるので、塩酸で酸性にして沈殿を生成させて分族する。
【試薬】
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