【PL4030】重複障害・LD等の理論と実際 1単位目

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    資料紹介

    2015 年度 PL4030 重複障害・LD等の理論と実際 1単位目
    【課題】
    1.学習障害(LD)およびADHD(注意欠陥多動性障害)の特性と教育支援上の課題について述べよ。
    2.アスペルガー症候群・高機能自閉症の特性と教育的支援の課題について述べよ。
    3.発達障害児におけるSST(社会的スキル訓練)の必要性と方法について概説せよ。

    使用教科書:『障害児者の教育と生涯発達支援』(北樹出版)『重度重複障害のある子どもの理解と支援』(明治図書)『実際に生きる特別支援教育』(明星大学出版)

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    重複障害・LD等の理論と実際1

     1.LDとは、文字の読み書きや計算などの習得に期待に反した困難のある状態をいう。基本的には全般的な知的発達に遅れはなく、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示すさまざまな状態を指すものである。その原因としては中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されている。

    学習上困難な特徴としては①読字障害…文字を読む際に字や行をとばすことがあるため、文章全体の意味が理解できない。また、文章の読解では文節がうまく区切れないことによる読解困難がある。②書字障害…鏡文字になる、拗音、撥音、促音の理解が難しいため聞き違い等がある。③計算障害…簡単な一桁計算ができない。足し算の繰り上がりが分からない、簡単な暗算ができない等によって、成人になっても指で数を数え、桁数が理解できない。学習上のつまずきや困難は、長期的に継続されるため、スクリーニングや心理的アセスメントの上、適切な支援を行うことが重要である。

    ADHDは、不注意、多動性、衝動性の症状のうちいくつかが7歳以前に現れ、社会的な活動や学業の機能に...

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