書論 第1設題

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    資料紹介

    佛教大学2016年度 教職 国語 書道 A評価 参考に。

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    第1設題
    本レポートは、孫過庭の『書譜』を読み、彼が書作は本来どのようにあるべきと考えているかについて考察したものである。なお、本レポート中での『書譜』の訳文はいずれも二玄社の『書譜 : 唐』より引用する。

    まず、『書譜』という作品の概要から述べる。『書譜』は全巻にわたって四六駢儷体で書かれている。四六の対句を基調としてうるわしい音調を重視する美文調であり、対句の構造の中に数多くの典故が織り込まれている。この作品の基本的スタンスとしては、書においても中庸と調和を重視しており、その代表として王羲之を第一人者と考え、それを典型として漢や魏の時代から六朝時代にいたるまでの名家の書を論評し、書の効用を論評し、書く書体や書法の伝統を包括して、その学習と表現について持論を述べている。王羲之を高く評価していることは『書譜』の記述からも明らかであり、「私が本書で今述べたいことは、学ぶものに有益であることを目指しているが、王羲之の書は世間でその価値を称揚するものが多く、書の最高の師匠として、用いて根本経典となし得る。模写するものは日に広がり、研修するものは年ごとに増加している」と述べられている。『書譜...

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