西洋史概説第1回

閲覧数2,264
ダウンロード数9
履歴確認

    • ページ数 : 4ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    設題(1)ドイツにおける叙任権闘争の経緯とその結果、ドイツ史、ヨーロッパ史に与えた影響について論述しなさい。
    Ⅰ 教皇権の目覚め
    1076年ハインリヒ4世に教皇グレゴリウス7世から書面が届く。その内容はハインリヒが即位後ドイツ国内の教会改革を怠り、俗人の手による聖職叙任を禁止した四旬節公会議の決定にも関わらず、ミラノ大司教、フェルモとスポレトの司教を叙任したことを非難し、破門と廃位との威嚇の下に、ハインリヒの悔い改めを要求したものだった。直接のきっかけとしてはハインリヒが北イタリアの司教叙任を強行したことであり、この闘争を通じて「俗権による聖職者叙任」が争点をなしたばかりではなく教皇権と皇帝権の闘争自体、一つの妥協、ヴォルムスの和約へ到達した。
    この闘争の背後には、教権と俗権との関係がいかにあるのか、根本的な意見の対立があったことが挙げられる。ドイツのテレンバハはその本質を「あるべき世界の秩序」をめぐる争いであったとしている。皇帝側からすると「あるべき秩序」は国王が皇帝は世俗の支配者であると同時に「塗油せられたる者」として、国内最高の司祭者でもあった。「杖と指輪」をもって国内の聖職者の...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。