国文学講義Ⅵ(現代) 分冊2 2014 合格レポート 日大通信教育

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    課題 昭和20年代の文学状況について要約し、具体的にその特色を作家(作品)をあげて説明しなさい。
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    国文学講義Ⅵ(現代) 分冊2 平成25・26年報告課題
    <昭和20年代の文学状況について要約し、具体的にその特色を作家(作品)をあげて説明しなさい。>
     昭和二十年十五日、敗戦となった日本であるが、同時に軍国主義の呪縛から自由になったという意味では解放でもあった。満州事変以後十五年にわたる戦争と抑圧から解放された喜びが大きく、衣食住の極端に不自由であったこの時期ほど、人々が自由を謳歌し、争って知識を求めた時代はない。このような戦後という昭和二十年代の文学状況について次に述べていく。
     戦後はなばなしく評論活動を展開したのは「近代文学」派であった。「近代文学」創刊時の同人は、山室静、平野謙、本多秋五、植谷雄高、荒正人、佐々木基一、小田切秀雄の七名である。彼らは戦争にまるごと巻き込まれたいわゆる昭和十年代作家たちの戦争責任を厳しく追求するなど、戦前の既成作家を批判した。また、彼ら三十代文学者は戦争中のいわゆる「暗い谷間」を体験することで、個人個人の主体性を重視し、あらたな近代文学の創造へと立ち向かったのである。すなわち、かつてのプロレタリア文学運動における「政治の優位性」理論を否定して、政...

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