1.学校経営もしくは学級経営についての近年の動向のうち、関心のある課題の要点をまとめ、見解を述べよ。
2.家庭教育と地域教育力の現状と問題点について考察せよ。
1 これからの学校は特色ある教育、特色ある学校づくりを進めるとともに、家庭や地域に積極的に開き、その信頼や期待に応える学校づくりを実現することが求められている。
1996年、行政改革委員会は、児童・生徒が進学する公立の小中学校を、保護者が複数校の中から選択できる「学校選択制」を提案した。「選ぶー選ばれる」という緊張関係を意識的に作り出すことによって、各学校に特色ある学校づくりをする努力を促進させるためである。つまり、選択制は市場原理と自己責任の原則を前提に保護者が学校選択権を行使することで、子どもたちによりよい教育を保障することにあるという意図であった。
この提案を受け、 東京都では、2000年の品川区を初めに、19の区部で制度が導入された。しかし実際には、校舎の新しさなど、教育内容とは関係ないことで学校が選ばれる傾向がみられた。また、一部の学校に人気が集中したり、事実に基づかないうわさで希望者が激減したりするなどの問題点も指摘され、杉並区では、2016年に廃止の方針を示している。
この学校選択制について、私はどちらかと言えば反対である。荒川区教委の調査で、「教育の特色」による学...
テキストを主に、厚生労働省のHP、図書館で借りてきた関連する本などを参考文献にしています。
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