音声学的教授法を唱えた学者を列挙し、箇条書きにまとめると共に、パーマー、クラッシェン、リトルウッドの教授法を論述しなさい。
音声学的教授法
1 ヴィルヘルム・フィーエトル (Wilhelm Viёtor)
①文法・訳読式教授法に代わる口と耳から入る直接教授法を唱えた。
②外国語の習得は、翻訳によらず、自国語で考えず、当該外国語の発 音・連語・構文の模倣によるべきであり、従って外国語の教師は音声学の素養を必要とし、会話によって習得すべきであると説いた。
2 ポール・パシー (Paul Passy)
①フィーエトルの直接教授法に賛成し、特に発音の教授に音声学的教授法を採用した。
②発音を重視し、現代語は生きた言語として教えるべきだという基本的な考え方を広めた。
3 ヘンリー・スウィート (Henry Sweet)
①言語を学ぶということは、言語習得の諸困難を克服することに他ならないのであり、各言語にはそれぞれ特有の諸困難があると説いた。
②言語が他の言語との関係に於いて生ずる「外的諸困難」ではなくその言語が本来持っている「内的諸困難」の一つに不合理性を挙げた。
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