「S0525」学校教育職入門科目最終試験問題
1.教職をとらえる視点として、教師聖職者論、教師労働者論、教師専門職論がある。それぞれ簡潔にまとめ、それぞれの論の差がどこにあるのかについて述べよ。
2.教師の服務規程とは何かについて解説し、教師はその問題にどのように対処すべきかについて述べよ。
3.教師の仕事には、具体的にどのようなものがあるのか。項目を5点以上にまとめ、それぞれについて、留意すべき点について述べよ。
4.いじめや不登校といった、現代社会の教育的諸問題に対処していくためには、教師にはどのような資質や適正が強く求められるのか具体的に述べよ。
5.新しい学校の荒れ、としての「学級崩壊」について解説し、教師はその問題にどのように対処すべきかについて述べよ
6.教科指導と教科外指導とは何か、それぞれを具体的にまとめ、その両者の関係はどうあるべきかについて述べよ。
1.教職をとらえる視点として、教師聖職者論、教師労働者論、教師専門職論がある。それぞれ簡潔にまとめ、それぞれの論の差がどこにあるのかについて述べよ。
教師聖職者論:教師聖職者論は、もともと教師が牧師や僧侶と未分化だった時代が長く続いたことによって出来たものであり、教師は給与や労働条件に関心をもつべきではなく、ただひたすらに教育という崇高なる使命にまい進し、献身的な職務態度を要求されるものである。そして教師とは営利を追ってはならず、経済的報酬に固辞することなく、薄給に甘んじてこそ「道」を説けるのであり、積極的に奉仕的実践をすることを理想の教師像とするものである。
教師労働者論:これは戦前の教師聖職者論の在り方を反省し、教員を現代に生きる労働者であるとするものである。この教師論は階級的教職観に立ち、教師の政治的役割を重視したものである。そして、教師は一般の労働者と同じように、労働力の売り手として団結し、賃金の引き上げを要求し闘うのは当然であるものと認識されている。しかし、教師にデモなろうか、教師にシカなれないといった「デモ」「シカ」先生が大量に出現し、教員の質が問われるようになる。
教師専...