ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ
ペスタロッチーがこの世に生を受けた1746年から1827年の81年間は彼にとって文字通り波乱万丈の人生だったであろう。彼の様々な経験が自身の教育観、子供には生まれながらにして、真への認識、美の感情、善の力、が備わっており、教育者は子どもの内的本性が自ら発展するよう援助・助成することに専念しなければならない、つまり「有機的・発生的」教育に大きく影響したのではないだろうか。またペスタロッチーは「直観の原理」を教育方法の重要な柱として考えている。「直観の原理」については事項で論述したいと思う。
「直観の原理」について
ペスタロッチーは「直感の原理」をこのように説いている。「直観と感情とは、子供の内的な能力の所産としてすでに本源的に人間的で、精神的かつ道徳的であります。人間は直観と感情をまず最初に知覚し、まさにそのことによって直観と感情それ自体と人間の内的なるものとを知覚する外界の対象から分けて、純粋に自由に直観され、感ずるのです。直観と感情とは児童と人類の純粋に人間的な、純粋に精神的な、また純粋に道徳的な文化のすべての単純な、不変...