S8105理科教育法Ⅱの第一設題です。具体的な事例つきなので、参考になると思います。
子どもたちが生活している「地域の自然」を教材化する必要性を2つの観点から解説せよ。
そのうち1つの観点から、あなたの居住している「地域の自然を教材化した事例(授業の展開例)を示せ。
日本は、南北に長い弧状列島であり、また、大陸のはずれに位置していること、列島を貫く背骨のような山脈があるなどの理由から、南と北太平洋側と日本海側では、気候に大きな違いがある。そのため、そこに存在する自然、特に生息する動物や植物の種類は、地域により多種多様である。しかし、自然を対象とする理科教育は、この多種多様な地域の自然を教材化せず、日本中どこでも同じ素材を使用して行われるのが一般的である。福岡には福岡にしかない自然があるのだから、それぞれの地域がそれぞれの自然を理科教材として使用することが本来の姿だと考えられ、最近では、地域の自然を生かした理科教育の実践が各地で取り組まれるようになってきている。
では、地域の自然を教材化する必要性について、「子どもの自然の認識」と「理科教育・環境教育の目的」という2つの観点から考えてみたい。①「子どもの自然認識」の観点から。
森一夫氏によると、「自然認識」には3つのレベ...