【H25.26年度対応】0740経済開発論<分冊1>日本大学通信教育部/評価A

閲覧数2,108
ダウンロード数11
履歴確認

    • ページ数 : 10ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    【課題集25・26年度対応!!】

    <参考資料>
    現代のアジア辞典/長谷川啓之
    トダロとスミスの開発経済学/トダロ・スミス
    開発経済学事典/渡辺利夫

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    1. 南北問題

    南北問題とは、先進資本国と発展途上国の経済格差とその是正をめぐる問題である。豊かな国が世界地図上の北側に、貧しい国が南側に偏っていることから南北問題と呼ばれている。英国の元外交官で当時ロイド銀行頭取であったオリーバー・フランクスが、1960年に行った講演の中で、米ソの東西問題に擬して初めて使用した考え方である。

    かつて欧米諸国や日本の植民地であった途上国の多くは、第二次大戦後、政治的に独立したが、経済的には、先進国に依存していた。需要の伸びの低い一次産品を先進国へ輸出し、工業品は先進国からの輸入に依存する、というかつての宗主国と植民地の間の貿易構造を継承していた。第二次大戦後、途上国は、先進国よりも高い経済成長を遂げたが、人口増加率が高いことから、一人あたり所得の格差は拡大した。

    このような南北問題を解決するため、南側発展途上国の北側先進国に対する要求を実現する場として、1964年には第1回国連貿易開発会議UNCTAD(United Nations Conference on Trade and Development)が開催された。1970年には、開発途上国の経...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。