0747貨幣経済理論<分冊2>日本大学通信教育部/評価A

閲覧数2,384
ダウンロード数18
履歴確認

    • ページ数 : 10ページ
    • 会員880円 | 非会員1,056円

    資料紹介

    【課題】
    ケインズ理論にもとづいて、マネーサプライの増加が利子率の変化を通じて国民所得に及ぼす効果を、ISLM曲線を用いて説明しなさい。また、マネーサプライの増加は効果をもたないケースについても説明しなさい。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    金融政策では、公開市場操作、日銀貸付、法定準備率操作、公定歩合操作などにより、ハイパワードマネーを増減させる方法がある。ここでは、マネーサプライの増加が利子率の変化を通じて国民所得に及ぼす効果を説明する。

    ■マネーサプライの増加と利子率の低下

    当初、物価はP0、名目貨幣供給量はM0、したがって実質貨幣供給量はM0/ P0であり、利子率は、点Eの水準r0であったとする。今、物価はP0で一定のまま、中央銀行が貨幣供給量をM0からM1へ増加させたとする。このとき実質貨幣供給量はM0/ P0からM1/ P0へと増加する。その結果、貨幣供給曲線は右シフトし、利子率がr0のままではEFだけ超過供給となるため利子率は下落し、最終的に需要と供給が等しくなるE’点の水準r1となる。
    ■利子率の低下と民間投資の増加

     多くの企業は、投資コストと投資することで得られる将来の収益とを考えて、銀行から資金を借りて投資を行い、利子を払う。投資を実行した場合、収益はその後何年かにわたって発生することが予想される。その予想収益を現時点で評価して、収益がコストを上回れば投資を実行する価値があることになる。予想収益...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。