A評価です。
現在は情報社会さらには知識社会と呼ばれているが、その社会にあっては知識を扱う教育は極めて重要である。基礎基本の学力と教育格差と経済格差との関連について論ぜよ。また、格差問題を解決するうえで教育方法はどのようにあるべきか。
教育関係者は、これまで以上に、教科の学力をすべての子供たちに確実に身につけさせる方策を講じなければならない。そこでは、「個に応じた指導」の充実ということがポイントとなる。
学校外での子供たちの学習時間が年々減少している。2003年からスタートした新教育家庭では完全学校週5日制の導入によって学校での授業時間が削減されただけに、学校外での学習時間の減少は深刻な問題である。「平日の家庭学習時間(あなたは、ふだん家に帰ってから何時間くらい勉強しますか。学習塾や予備校、家庭教師について勉強する時間を含めてください)」の結果を見ると、「ほとんどしない」や「およそ30分」と回答する割合が増えている。学校外での学習時間減少の原因はなんなのだろうか。第一に、少子化の下で、高校や大学入試が易しくなったことがあげられる。第二に、「ゆとり教育」という名の下で教師が宿題をあまり出さなくなっ...