科目終了試験対策 心理療法(A評価)
2011年 7月版
心理療法の進め方について述べよ。
心理療法は、インテーク面接、本面接、終結といった流れで進められる。
クライエントは初回来院時で不安と緊張を持っているので、まず来院を労ったり、安心感を与えるような配慮が必要である。また、可能であればインテーク面接の前には、心理テストおよび精神科医の診断と、必要であれば投薬などの治療を行い、心理療法の適用の可否を判断する。これはクライエントの抱える症状が他の身体疾患に起因するものではないことを確認するためである。このときの心理テストは比較的短時間でクライエントの負担の少ない質問紙法を実施する。
インテーク面接では、申込用紙の記入、予備面接、インテーク・カンファレンスが行われる。申込用紙の記入では、クライエントの氏名、年齢、職業、家族構成、主訴、既往歴、成育歴などが記入される。これによって、クライエントの全体像を大まかに捉える。予備面接では、クライエントの主訴、病歴をより詳しく聴取する。例えば、来談に至った経緯や処方薬の有無や内容、相談歴などを聞くことで、申込用紙の内容に肉付け...