2011年 道徳教育の研究 S0528 レポートです。(A評価)
この資料は、レポート作成の参考として、わかりやすく丁寧に作成しています。
『「生きる力」の育成と道徳教育について述べよ。』
道徳教育は、人間が本来もっている「よりよく生きたい」という願いや「よりよい生き方を求め実践する人間」の育成を目指し,その基盤となる道徳性を養う教育活動のことである。以下、「生きる力」の育成を述べる上で大切な「生きる力」の定義と、人間が「生きる」とはどういうことかを述べた上で、「生きる力」の育成と道徳教育について説明していく。
まず「生きる力」とは、「確かな学力」、「豊かな人間性」、「健康・体力」の三つの能力から構成された「全人的」な力と定義できる。それは、「人間としての実践的な力」(知・徳・体のバランスのとれた力)であり、「生きていくための「知恵」」とも言える。
次に人間が「生きる」とは、次の三つの次元で生きるということである。一つ目は、生物学的(身体的)「生命」である。生物学的(身体的)「生命」は、人間存在の基底を成し、身体によって担われている。そして、人間が存在するためにかけがえのない、もとの力になるものである。二つ目は、文化-社会的「生(活)」である。これは、人間が特定の社会の一員として文化―社会的関係を生きる限り、免れることので...