「なぜ介護体験が小学校・中学校の普通免許状の取得のために必要であるのか」
以前は課せられていなかったが、近年、小学校・中学校教諭の普通免許状を取得しようとするものには、「介護等体験」の科目が課せられている。この科目が課せられている目的は、介護等体験法で「義務教育に従事する教員が個人の尊厳及び社会連帯の理念に関する認識を深めることの重要性にかんがみ、教員としての資質の向上を図り、義務教育の一層の充実を期する観点から、小学校、または中学校の教諭の普通免許状の授与を受けようとするものに、障害者、高齢者等に対する介護、介助、これらの者との交流等の体験を行わせる措置を講ずる」とされているとおりである。 介護体験において、その現場となる盲学校・聾学校・養護学校や、社会福祉施設、障害者や高齢者に関する知識を身に付け、必要な心構えを持つために設けられた科目である。以上のような趣旨をふまえ、テキストによる介護等体験研究と、その現場における介護実習が各個人に課せられている。
将来教員になろうとするものに介護体験上、必要とされるものは以下の3つが主なものである。
1.盲学校・聾学校・養護学校における介護...