日本語学概論①

閲覧数1,748
ダウンロード数18
履歴確認

    • ページ数 : 11ページ
    • 会員660円 | 非会員792円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    「仮名遣い」について述べよ。
     ⇒仮名遣いとは、国語を仮名で表す場合、どんな仮名を用いるかについての決まりである。仮名は平安初期に完成したといわれており、仮名で文字を綴る仮名文はこの時代に始まっている。平仮名・片仮名が用いられ始めた頃は、一つの音節に対して一つの仮名が対応していたため、仮名遣いの問題は起こらなかった。しかし、時間の経過とともに平安中期以降から音韻が変化し、「い・え・お」と「ゐ・ゑ・を」の音が同音となり、さらに語中・語尾の「は・ひ・ふ・へ・ほ」と「わ・ゐ・う・ゑ・を」の音が同音となったため、一つの音韻に対して二つないしは三つの仮名が存在する事態が生じた。さらに「は」行については文頭にある場合は「は」行の発音であるのに、文頭以外では「わ」行の転呼音で読まれるという複雑な使い分けが生まれた。こういった混乱の中で仮名遣いの整理の必要性が高まったのである。
    1.定家仮名遣い
    定家仮名遣いとは、平安時代後期の貴族藤原定家が記した歌論・拾遺愚草や下官集に始まる歴史的仮名遣いのはしりであり、仮名遣いの一種である。
    藤原定家は自身の持つ古典(平安初期)と当時(平安後期)の文書(歌)を比べ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。