合格済みです。A判定でした。
第1設問
エドガー・アラン・ポーとマーク・トウェインについて述べよ。
1.エドガー・アラン・ポー
Edgar Allan Poe(1809-1949)の短い生涯は波乱にみちたものであるが、編集者としての腕ばかりでなく、詩、短編小説、評論の3つの分野にわたる創作意欲はすさまじいものがある。
まず、短編小説について述べる。彼の短編小説は(1)恐怖を狙ったもの、(2)美的または詩的なもの、(3)推理もの、の3種類にわけられる。(1)の代表作は、「びんの中の手記」(M.S. Found in a Bottle)や「ライジア」(Ligeia,1838)、「アッシャー家の崩壊」(The Fall of House of Usher,1839)、「黒猫」(The Black Cat,1843)などである。「アッシャー家の崩壊」は、現実と幻想の交錯するなかで、恐怖の効果を狙った作品の系列に入る作品である。「黒猫」もまた恐怖を描こうとした作品で、すざんでいく人間の心理を、グロテスクな黒猫の姿に象徴し、良心の悩みや恐怖を描こうとしたものである。(2)の代表作は、「影」(Shadow,1835)、「沈黙」(...