『現在は情報社会さらには知識社会と呼ばれているが、その社会にあっては知識を扱う教育は極めて重要である。基礎基本の学力と教育格差と経済格差との関連について論じよ。また格差問題を解決するうえで教育方法はどのようにあるべきか。』
1.はじめに
あらゆる先進国が資本主義社会から脱しつつあるいま、次の時代として情報社会、さらには知識社会と呼ばれている。人間社会は情報を伝えることによって進化してきた。古くはバビロニアのハムラビ法典があり、それは粘土板に刻まれていた。紙が発明され、その後、印刷術の発展により本が安価に発行されるようになり、情報技術の進化が続いた。さらには新聞、電話、テレビなどが発明され、多くの民衆に情報が行き渡るようになり、今日においてはコンピュータ、インターネットの普及によって社会は完全に情報化されたともいえるだろう。そして情報社会においては、技術の進歩が短時間でなされるため、既存の知識の陳腐化が著しくなり、昨日まで有効であった情報が、突然捨て去られるということも珍しくない。そこで絶えざる教育、学習をすることが必要であることから、生涯学習が世間で叫ばれるようになってきている。
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