S0613 社会科概論
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「本テキストで述べる社会科授業の基本構造について説明し、平成20年版学習指導要領における社会科の教科目標との関連を考察しなさい。また基本構造に基づく社会科授業の在り方について、幾つかの理論に触れつつ具体的な授業事例を挙げて説明しなさい。」
平成20年度版学習指導要領において、社会科の教科目標は「社会生活についての理解を図り、我が国の国土と歴史に対する理解と愛情を育て、国際社会に生きる平和で民主的な国家・社会の形成者として必要な公民的資質の基礎を養う。」とされている。これを踏まえて、テキスト内で述べられる社会科固有の授業理論について考察する。
社会科の授業理論は、研究の蓄積によって無数に存在する。しかし、社会科教育の本質的な目標は「社会認識を通して市民的資質を形成する」ところにある。この本質を念頭に置きつつ、授業設計に際して社会科の授業理論を展開していく必要がある。授業理論とは言っても、基本的に授業理論は他の教科と重複する部分が多く、社会科授業も各教科共通の授業理論から独立して展開できる訳ではない。従って、ここではテキストで提示される社会科固有の授業理論三〇を中心に、社会科授業の基本構...