ブロークン・ウィンドウ

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    資料紹介

    コンプライアンスの徹底によりビジネスに相乗効果を生む
    ブロークン・ウィンドウ(Broken window)理論の凄いビジネス効果

    資料の原本内容

      コンプライアンスの徹底によりビジネスに相乗効果を生む
    ブロークン・ウィンドウ(Broken window)理論の凄いビジネス効果
    世界一の犯罪都市、ニューヨークの重犯罪の件数を激減させた方法は、「地下鉄の落書きを消す」行動だったという。その行動は「ブロークン・ウィンドウ(割れ窓)理論」に基づいて実行されたものであった。この理論が今、ビジネスで注目されている。
    ○ブロークン・ウィンドウ理論とは何か。
     ⇒スタンフォード大学のフィリップ・ジンバルト教授が実験によって証明さ
      れた理論。
    普通の車とフロントガラスの割れた車をそれぞれ住宅街に放置。1週間後、普通の車は変化がなかったが、窓の割れた車は次々にガラスを割られ、金になる部品はほとんど盗まれていた。『割れ窓(割られた窓)』とは、言葉のとおり、建物やビルの窓ガラスが割られて、そのまま放置しておくと、外部から、その建物は管理されていないと認識され、割られる窓ガラスが増える。建物やビル全体が荒廃し、それはさらに地域全体が荒れていくという理屈である。
    これは、小さな犯罪を放置すると、やがてそれが大きな犯罪につながるという犯罪心理学の理論である。つまり、『割れ窓理論』は、たった1枚の割れ窓の放置から起きる荒廃の始まりで、街は荒れ、無秩序状態となって犯罪は多発し、地域共同体を作っていた住民は街から逃げ出し、街が崩壊するというのだ。これがビジネスの世界にも重要な意味を持つと言われている。
    例えば、リスクマネジメント。雪印乳業の集団食中毒事件は記憶に新しいが、これも、週1回の洗浄が義務だったバルブを3週間掃除していなかった。しかし、調べてみると、マニュアル無視の洗浄は数年に渡って放置されていたという。
    小さなミスや怠慢は、それが許されると罪の意識がなくなってミスを犯すことに抵抗がなくなってしまう(習慣化)。
    たとえ罪の意識があっても、ここまで許されるならもう少しと自分で勝手にこじつけてしまう心理が働く(合理化)。
    ブロークン・ウィンドウ理論で問題を分析すると、これまでとは違ったアプローチができる。例えば、営業で「新規開拓」や「アフターフォロー」が出来ていないとすると、その直接的な原因だけを考えがちである。そこで、その直接的な原因ではなく、その原因を助長した小さな要因にスポットライトを当てるのがこの理論の考え方である。
    小さな秩序の乱れが仕事全体へのモチベーション低下や業務成果にも大きな影響を与えかねない。
    「机の上を整理する」「挨拶をする」など、当たり前のことを社員に徹底させ、業績が回復したという企業をよく耳にする。この身近な仕事環境の整備は、社員にとっても、クライアントにとっても、はっきりと変化を感じることができる。それによって、負のスパイラルを引き起こさないためのリスクマネジメントにもつながるだろう。
    さらに、身近なものを見直すことで、会社の現状が把握しやすい状況になり、自分たちが向かう目標や方向性がみえてくる。社員自身が割れ窓を作らないように修正能力を持つことで、顧客情報の整理など、スピードや売上という仕事の精度が高まってくる。
    仕事の中で、「割れ窓」状態になっているものはないだろうか。大きな改革や戦略を立てる前に、些細な身の回りのほころびをチェックすることで、仕事全体にも相乗効果を与える。

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